更新日:2024年7月1日
酒田商業高校跡地のケヤキは、校舎の解体により周囲が更地になったことで風や日差しを遮るものが無くなるなど環境が大きく変わりました。
ケヤキをはじめ樹木は、根から吸い上げた水分を幹から枝、枝から葉に送りますが、乾燥や強い日差しにより幹が熱を持つと、枝先まで水分が十分に行き届かず、葉が枯れる原因となります。葉は光合成を行うことで栄養を幹や根に送る役割を持っており、樹木の成長には欠かせない存在です。
このたび、専門家の指導を受け、本格的な夏が始まる前にケヤキの乾燥・高温対策を実施することになり、ケヤキの幹には、わら菰(こも)を巻き、幹の表面が熱を持たないようにしました。
このほか、定期的な水やりによりケヤキの保全に取り組んでいます。
作業前
作業後
現在、建物の建築工事が進められておりますが、ケヤキの周囲は広場として整備が予定されており、ケヤキの保全と活用の両立を図ってまいります。
令和6年6月撮影
令和4年11月15日撮影
令和3年度の校舎解体工事に伴い、ケヤキの生育環境に変化が生じたことから、樹木医の指導のもと、保全のための対策を実施するものです。
冬場の乾燥を防ぐため、根が張っている範囲に、菰(こも)を敷き詰めました。
活動には、旧酒田商業高等学校を含む4校が統合して開校した酒田光陵高等学校ビジネス流通科2年生17名が参加し、菰(こも)を敷くほか、風で飛ばされないよう、杭でしっかり留める作業を行いました。
令和4年7月撮影
酒田商業高校跡地のケヤキは、大正6年に現在の場所に学校が移転した当時から植えられていたと推定され、平成24年4月の高校統合に伴い閉校するまでの間、105年にわたり、多くの卒業生を見守ってきました。
酒田商業高校跡地整備については、令和4年6月に株式会社丸高を代表とする企業グループが事業予定者に決定し、事業主体となるいろは蔵パーク株式会社が設立されるなど、整備に向けた準備が進んでいます。
市では、本整備に当たり、卒業生をはじめ関係者の思いが詰まったこのケヤキを、シンボルツリーとして活用するため、保全に取組んでまいります。
令和3年5月撮影
令和4年10月撮影
企画部 都市デザイン課 まちなかデザイン係
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