更新日:2022年3月7日
3月8日は国連の定める「国際女性デー(International Women’s Day)」です。20世紀初頭にアメリカで女性労働者が労働条件の改善を求めてストライキを行ったことなどをきっかけに、1975年に定められました。同じく国連の定める持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)では、目標5に「ジェンダー平等を実現しよう」が掲げられています。
日本では2015年に女性活躍推進法が制定され、酒田市では2017年10月1日に「日本一女性が働きやすいまち」を目指す宣言をしました。女性活躍とは「女性だけを優遇しようとするもの」ではありません。女性・男性という性別をはじめ、障がいの有無、国籍等は多様であることを理解し、それらの属性に対する「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)」を取り除き、一人ひとりがその人らしく活躍できる社会をつくることが、女性活躍の目的です。
また、女性活躍とは「女性だけがこれまで以上にがんばること」ではありません。女性は、仕事に、家庭に、既にがんばっているのであり、むしろ女性の周りにいる人たちの意識改革や環境整備を進め、女性が働く上で障壁となっている事項を一つ一つ改善していくことが、女性活躍の要諦です。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、女性が依然として仕事と家庭の両立に大きな負担を担っていることを顕在化させました。今後の女性活躍は、(1)女性だけでなく男性も、また子どもの有無にかかわらず、家庭の事情に応じて休暇等を取りやすい職場を増やしていくこと、(2)家庭の仕事を女性だけでなく家族全員で分担すること(簡素化したり、外部サービスを利用したりするのも良いですね)、(3)保育・介護等に関する様々なサービスを充実させること、などが重要だと考えています。
全ての市民がその人らしく活躍できるまちをつくるため、酒田市では今後も女性活躍施策を進めていきます。
酒田市副市長 矢口 明子