更新日:2021年6月22日
6月23日(水)から1週間は国の定める男女共同参画週間です。世界経済フォーラムが毎年公表するジェンダーギャップ指数で日本は156か国中第120位(2021年)、ジェンダー平等の進んでいない国と見られています。特に昨年来の新型コロナウイルス感染症の広がりにより、日本におけるジェンダー不平等の問題は一層顕在化したと言われます。
例えば、日本の女性はいわゆる非正規雇用労働者として働く割合が男性よりも高いため、感染拡大による収入減の影響は女性の方が大きかったこと、また日本では家事・育児等の負担が日頃から女性に偏っており、いわゆる「ステイホーム」で女性の負担がさらに増したことなどが指摘されています。
感染拡大の影響で顕在化したジェンダー不平等の問題を一過性の取組みではなく根本から解決するため、酒田市では「職場の意識啓発(誰もが家庭と両立しながら安定的に働ける職場を増やす)」「家庭の意識啓発(家事・育児・介護等を家族全員で分かち合う、又は外部のサービスを利用する)」と「女性の意識啓発(女性がスキルアップしやりがいのある仕事に就く)」の3本柱で施策を推進しています。詳しくは酒田市女性応援ポータルサイトをご覧下さい。各種相談窓口もあります。
ジェンダー平等というと「女性だけにメリットがある」ととらえられがちですが、男性自身も男性に対する過度な期待や負担から解放され自由に生きられるようになることを目指すものです。また、(男女平等ではなく)ジェンダー平等という言葉は、LGBTの方たちも含めて平等という意味です。今年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズ「女だから、男だから、ではなく、私だから、の時代へ」は、性別にかかわらず一人ひとりがその人らしく生きられるようにという意味が込められています。
酒田市男女共同参画センターウィズ(中町3丁目・交流ひろば内)では、男女共同参画週間中に様々な催しをしています。ぜひ一度お立ち寄り下さい。お待ちしています。
酒田市副市長 矢口 明子