更新日:2021年3月30日
入学・卒業・就職・転勤・退職など、生活環境が変化する年度末を迎えました。新しい環境に希望を見出している方もいると思いますが、市内で新型コロナウィルス感染症患者が再び確認され、将来に対する漠然とした不安を感じている方も多いのではないかと思います。
感染症の収束が未だ見通せない中、不安を感じるのは極めて当たり前のことです。「男性だから不安を感じるのはおかしい」というのは無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)です。一方で「女性は出産後にうつになりやすい(産後うつ)」など、性別や年代によって不安の出やすさに差があるのも事実です。3月1日~8日は「女性の健康週間」であり、3月は「自殺対策強化月間」でした。性別や年代によって心や身体の状態に差があることを広く周知しながら、「不安になることは恥ずかしいことではない」「信頼できる人・窓口に相談しよう」と、これからも広く呼び掛けていきたいと思います。
行政は、相談窓口の周知だけでなく、具体的な施策の実施も求められています。国では生活に困窮している子育て世帯に子ども一人当たり5万円を給付することを新たに決めました。山形県では、保育料を今後徐々に無償化していく方針を打ち出しています。酒田市では、キャッシュレス決済を活用した市内消費喚起策を新年度に再度実施します。
全ての市民がより良い年度を過ごせるよう、令和3年度も施策を実施していきます。
酒田市副市長 矢口 明子