更新日:2023年11月15日
酒田市鳥獣被害対策実施隊は、平成30年度に設立され、猟友会の推薦を受けた隊員で組織されています。
本市の実施隊は、約40名の隊員が在籍しており、必要に応じて野生鳥獣の追い払いや駆除等を行っています。
実施隊を設立する前は、本市の農作物被害額は3千万円を超えていましたが、実施隊の駆除活動等のおかげで、近年は2千万円を下回るようになってきています。
このように、野生鳥獣による農作物被害の減少や人身事故を防止するために、鳥獣被害対策実施隊は、なくてはならない存在となっています。
近年は全国的に狩猟者数の減少及び高齢化が進んでおり、昭和50年度には全国で約517千人(60歳以上8.8%)いた狩猟者が、令和元年度には約215千人(60歳以上58.8%)と激減しています。
本市においても狩猟者の減少と高齢化が進んでおり、新たな狩猟の担い手が求められています。
狩猟を行う目的は様々ですが、近年、狩猟者は野生鳥獣が引き起こす様々な被害を抑制するという社会的に重要な役割も担うようになっています。
しかし、野生鳥獣被害の拡大が懸念される中、狩猟者の減少等が進んでおり、これからの野生鳥獣対策が追い付かない恐れがあります。
狩猟に興味のある方や、自分達で育てた農作物を自分達で守りたいという農業者の方、自分の趣味を活かして地域へ貢献したいという方など、有害鳥獣捕獲に意欲のある方は、狩猟免許を取得して猟友会へ入会しませんか?
その後に経験を積むことで、実施隊として有害鳥獣捕獲に従事することができます。実施隊の体制強化に向けて、是非とも熱意ある方のお力をお貸しいただきたいと思います。
また、いうまでもなく冬場の猟期には趣味としての狩猟を楽しむこともできます。本市の猟友会の方々が、趣味として狩猟を楽しむのは主に鳥撃ちだそうです。希少性の高い天然の鴨等の美味にありつけるのも猟師の特権と言えるでしょう。
なお、狩猟者になるための免許取得等、必要な手続きその他については、以下の環境省のURLを参照ください。
猟友会とは、正式には「大日本猟友会」といい、歴史と伝統のある狩猟団体です。主な活動は、狩猟事故の防止、マナー向上や関係法令改正の要請、狩猟の担い手の育成、野生鳥獣の保護管理などの事業等です。
また、都道府県ごとに猟友会が設置されていて、狩猟免許を持っている方なら誰でも入会できます。
入会すると、各種手続きの代行や先輩猟師から狩猟の技術やマナー、猟場等を学べるなどのメリットがあるため、狩猟者の約8割の方が猟友会に入会しています。
狩猟者の減少と高齢化が進んでいることは、逆を言えば、半数以上はベテラン猟師ということです。これから狩猟を始めようという方にとっては、経験豊富な先輩猟師が多く、恵まれた環境とであると言い換えることもできると思います。
本市の実施隊は、山形県猟友会酒田支部より推薦を受けた狩猟経験3年以上の隊員で組織されています。
狩猟経験が必要なのは、狩猟免許や猟銃の所持許可を得ていても、狩猟には知識だけではなく、経験と技術が必要であり、初心者が一朝一夕に狩猟を行うのは困難だからです。
そのため、実施隊に入隊するためには、猟友会に入会後、ある程度の経験を積むことが必要です。
猟友会への入隊等に係るお問合せについては、まずは農政課にご連絡いただければ、
山形県猟友会酒田支部へお取り次ぎいたします。
《農政課複合経営振興係》
TEL:0234-26-5752/FAX:0234-26-6483
E-mail:nosei-2@city.sakata.lg.jp