更新日:2018年2月9日
河村瑞賢は、江戸時代初期に伊勢国東宮村(現南伊勢町)に生まれました。13歳で江戸に上がり、荷車引きから身を起こして材木商となりました。
1657年に起こった明暦の大火後の江戸再建に手腕を発揮し、さらに新川の開削工事を成功させた瑞賢は、その実績を幕府に買われ、数々の公共事業のプロジェクト・リーダーとして活躍します。
1671年から1672年に整備された東廻り・西廻りの海運航路は、瑞賢をリーダーとして進められた一大国家プロジェクトでした。
西廻り航路は当時天領であった出羽(山形県)の米を江戸まで効率よく大量輸送するために開発された日本海海運ルートで、その起点となったのが最上川河口に開けた港町・酒田でした。
この西廻り航路の完成によって、酒田港には、最上川流域の農村から、紅花・米・大豆・煙草などが集められ、全国各地との交易が盛んに行われました。
その後、北前船交易によって湊町・商人のまちとして飛躍的に栄え、上方などの文化が伝わっています。
18 世紀初めの江戸の人口は約100 万人ともいわれ、北京とならび当時世界一の人口を有する都市として栄えました。
江戸という時代は、瑞賢をプロジェクト・リーダーとして進めた数々の公益事業を基礎として繁栄したのでした。
2018 年は河村瑞賢生誕400 年を迎えます。
瑞賢ゆかりの地である酒田市と三重県南伊勢町(外部サイト)では、これからの日本社会の行く末を考えるひとつの拠り所として、河村瑞賢の偉業を紹介する取り組みを行っています。
南伊勢町 河村瑞賢のぼり旗
酒田市 河村瑞賢のぼり旗
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