更新日:2016年10月1日
東日本大震災で発生した災害廃棄物は、宮城県・岩手県で、それぞれ通常に発生するごみの量の14年分・12年分といわれるほど膨大な量です。国は、被災地の復興の妨げとなっている災害廃棄物を一日も早く処理するため、全国の廃棄物処理施設で災害廃棄物を処理する「広域処理」を推進しています。
本市には、酒田大火の際に、全国からの支援を受けて復興した歴史があります。同じ東北の一員として、災害廃棄物の広域処理によって被災地を支援したいと考えています。
また、酒田市議会でも、平成24年3月定例会において、東日本大震災に係る災害廃棄物の広域処理について市と酒田地区広域行政組合が協力するよう求めた「東日本大震災に係る災害廃棄物の受入処理に関する決議」を全会一致で可決しています。
4月下旬に環境省、山形県を通じて、松島町の災害廃棄物の広域処理について本市に要請がありました。
これを受けて、市と酒田地区広域行政組合では、同組合ごみ処理施設及び同組合最終処分場周辺の地区住民への説明会の開催や、地区住民参加による松島町の視察など、災害廃棄物の受け入れを前提とした試験焼却について検討を進めてきました。
広域処理の要請があった松島町の災害廃棄物は、津波の被害によるものではなく、地震で損壊した建物の解体により発生した可燃物(紙類、プラスチック、繊維くず、細かな木片)で、約1,000トンです。
松島町による今年2月から4月の災害廃棄物の放射性セシウム濃度測定結果では、不検出から12ベクレル毎キログラムで、山形県の受け入れ基準である200ベクレル毎キログラムを大きく下回っており、安全な数値となっています。
また、5月に視察した際に測定した松島町の災害廃棄物仮置場での空間放射線量率は、0.07から0.08マイクロシーベルト毎時で、本市内の空間放射線量率と同レベルとなっています。
測定日 | 放射性セシウム134 | 放射性セシウム137 | 計 |
---|---|---|---|
平成24年2月13日 | 不検出 (検出下限値1キログラムあたり24ベクレル) |
不検出 (検出下限値1キログラムあたり25ベクレル) |
不検出 |
平成24年3月8日 | 不検出 (検出下限値1キログラムあたり13ベクレル) |
1キログラムあたり12ベクレル |
1キログラムあたり12ベクレル |
平成24年4月19日 | 不検出 (検出下限値1キログラムあたり20ベクレル) |
不検出 (検出下限値1キログラムあたり20ベクレル) |
不検出 |
平成24年5月24日 | 不検出 (検出下限値1キログラムあたり20ベクレル) |
不検出 (検出下限値1キログラムあたり20ベクレル) |
不検出 |
※酒田市の放射線の状況については、こちら(酒田市の放射線状況)をご覧ください。
松島町の情報提供や視察により、災害廃棄物の安全性については確認していますが、次のとおり試験焼却を実施し安全性の再確認を行います。
期日・内容/6月16日(土曜)災害廃棄物の搬入、6月17日(日曜)試験焼却、6月18日(月曜)試験焼却で発生した処理灰、不燃物の埋立処分
実施場所/試験焼却:酒田地区広域行政組合ごみ処理施設、埋立処分:酒田地区広域行政組合最終処分場
試験対象/宮城県松島町から排出された災害廃棄物で可燃性廃棄物約10トン
焼却方法/酒田地区の一般廃棄物と災害廃棄物を混合して焼却
測定/焼却前の災害廃棄物の空間放射線量率や放射性セシウム濃度を測定するほか、焼却中、焼却後にも各種測定を実施
試験結果の公表/各種測定の結果は、随時、市のホームページや広報に公表します。
※試験焼却の流れと安全確認の概要については、こちら(PDF:89KB)をご覧ください。
※各種測定の一覧については、こちら(PDF:136KB)をご覧ください。
※試験焼却に関するQ&Aについては、こちら(PDF:243KB)をご覧ください。
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